2週間後・・・・・・・


「おっはよー!」

「おはよう! きーちゃん朝からテンション高いね~~」

「えっへへー。そりゃこれ見たらテンション上がるでしょ!」

そういってきーちゃんが取りだしたのは一枚の写真。

これは・・・・・・桜の木?

「この前ネットで偶然見つけたの! 今すごく綺麗なんだって!
 電車は使うけどそこまで遠くもないし、今度ダブルデート行かない??」

・・・・・・・・。

ダブルデート!?

私と祐也、それにきーちゃんと大谷君で!?

あ、言い忘れてたけど、きーちゃんにも大谷晴人(おおやはると)っていう彼氏がいる。

大谷君はどちらかといえばかわいい系?の男子だ。

まあきーちゃん曰く「そこがいいとこなの!」らしい。

それは置いといて・・

(ダブルデートかあ・・・・・・)

絶対何にも話せなくなるし・・・・・・

それに私電車に乗ったことないし・・・・・・

「で。どうするの咲。行きたい?」

「え。うーーん・・・。えーーっとぉ・・・」

「へえーいーじゃん。行こうぜ!!」

その声にびっくりして振り向くと、いつのまにか祐也が立っていた。

「祐也! 私まだ行くなんて一言も・・・!」

「えー別にいいじゃん。それとも電車に乗るのが怖いとか?」

そういうと同時に、祐也は口元をニヤリと歪めた。

うぐっっ・・・・・・

「そ、そ、そ、そんなことないもん!!」

「んじゃいーよな? じゃあ決まり! 今度の日曜日に駅集合な~~!」

・・・やられた。

また上手く乗せられちゃった。




というわけで、私たち四人は祐也の司会進行?により、

お花見に行くことになった。