「そーだ。俺はただのバカだ」


「何それ、開き直り?凪裟って、やっぱムカツク!!」


そう言って空は、俺の頭をグーで殴った。

「痛いんだけど?」


「んなこと知らん!」


"んなこと知らん!"って、お前は親父かよ。



やっぱ空っておもしれぇ。



「何笑ってんのよ?」


「別に。つかうるせぇ。それ以上喋ったらお前の口塞ぐぞ」


「なっ!?」


空は顔を紅くし、魚みたいに口をパクパクさせてる。


昔飼ってた金魚に何か似てる。


って言うのは、空には言えねぇ。