やっちまった。
空が傷つくとか言ってながら、俺が言うとか最低だな。
絶対今ので余計に嫌われたはず。
「ははっ…そーだよね」
「…ごめん」
「何で凪裟が謝るの…?」
空は見たこともないくらい、哀しい顔をしていた。
「もしかして、凪裟が学校来てない理由ってこれ…?」
何も言えない自分に腹立つ。
「凪裟は、気にしなくていいよ。別に、あたし気にしてないから。大丈夫だから。だから、そんな顔しないで?哀しそうな顔、しないで…?」
「…バカ。お前に言われたくねーよ。お前よりか、マシな顔だ。あ、元からか」
「何それっ!?意味不なんですけどー!!せっかくあたしが心配してあげてるのに、その態度は一体何?」
「空は、絶対そっちの方がいい」
首を傾けて、俺の方を見る空。
