「空ちゃんの傍に、居なくていいのか？」
ナンパしたという女の相手をしながら、大我が聞いてきた。
「俺が傍にいた方が、逆に危険だ」
「そうとは思わねぇけどな」
急に真面目な顔をして、俺を睨むように見てきた。
「でもさ…お前がそれでいいと思うんだったら、別にいいか」
そう言って、女の首に唇を押しあてた大我。
意味がわかんねぇ。
何で俺が、大我にんなこと言われねぇといけねぇのか
…全然わかんねぇ。
空…。
本当は、今すぐにでも、傍に行きたい。
傍にいて、お前の笑った顔をみたい。
…まず、俺には笑ってくれねぇか。
アイツ、俺のこと嫌いだもんな。
前から分かってたことだけど、やっぱ落ち込むわー…。
