俺様ヤンキーと平凡女子



水嶋大我は1週間前に、暴力事件を起こして停学処分中。


橘藍兎曰く、「抱いた女の男に手ぇ出されそうになったから殴ったら、偶然通りかかった教頭に見つかった」そうなんです。


暴力なんて振るわずに、素直に地面に頭つけて謝ればいいのに。


これだから不良って困るのよね。


まぁ元々、あんま学校に来なかったから、本人は別にどうでもよかったんだろうけど?


「沖田、今日行くのか?」

「ん?まぁね」

「じゃあさ、大我にこれ渡しといて」


そう言って手渡されたのは茶色い封筒。


「何が入ってるの?」

「秘密」

「あ、そーですか。水嶋大我に渡しときまーす」

「…宜しく。ユメ、行くぞ」

「へっ?どこに?」


橘藍兎は夢歌を無理矢理、購買の方へ連れて行ってしまった。


…何を買いたかったのだろうか?