「もう、逃げられないわよ。ここには、飢えた男がいるんだから」


百合野愛美がそう言うと、どこからか銀髪のヤンキーみたいな人が出てきた。


「愛美。コイツを喰ってもいいのか?」

「だから連れてきたのよ」


喰うって…、あたしを!?


ダメに決まってるじゃん!


ありえない…。ありえない…。


あたしの初めて、この銀髪ヤンキーになっちゃうの?


そ、それは嫌だよ…。


「じゃあ、お構い無く」


そう言って銀髪ヤンキーは、あたしに向かって歩き出した。


あたしは捕まらないように後ろに下がった。


バシッ


あたしは銀髪ヤンキーに捕まってしまった。


「よく見れば可愛いじゃん」


よく見ればって何よ!よく見ればって!


なんて失礼な男なのよ!