橘藍兎は不良グループの中でも一番、おっとりした性格。


おとなしい女子に、結構人気あるんだよね。


あたしもどっちかと言うと、好きなタイプだったり…するかも。


夢歌には内緒だけどね。


「沖田って、小さいな」

「へ?」


いつの間にか隣に座っていた橘藍兎が、あたしの頭をポンと叩いた。


「身長何センチ?」

「えっと…156くらいかな?」


あたしがそう言うと、橘藍兎がクスクスと笑った。


「やっぱ小さいな」


あ、そこですか。


「牛乳飲んでも、伸びてくれなかったんだよね」


ってあたしは、橘藍兎に何を話してんのよ!!