でも、美味しいって言ってもらえたから嬉しいや。
「また、作ってあげる」
「…その時はにんじんいらねーから」
さっき美味しいって言ってたのは何だったんだろ。
「それは考えとくね」
「…チッ」
今舌打ちしたー!
でも、こうやって藍くんと話せてるだけで嬉しいからいっか。
「また、来ていいか?…って、おい!!」
あたしが皿洗いを終えてリビングに戻ってくると、藍くんがテレビを見ながらそう言った。
一瞬ビックリしたけど、あたしは嬉しくて藍くんに抱き着いてしまった。
「いいに決まってんじゃん。藍くんなら、いつでも大歓迎だよ♪」
「…おぅ」
あたしと藍くんの関係は従兄弟だけど、あたしは別に気にしない。
藍くんのことが好きだから。
付き合いたいとか、結婚したいだなんて思わない。
ただ、側にいたいんだ。
