「俺は一生、お前を大切にする。だからさ、俺と付き合え」


付き合ってって頼んでるのに、命令してるのが咲本凪裟らしいってゆーか。


「仕方ないなぁ。付き合ってあげる」


あたしはそう言って、咲本凪裟に飛び付いた。


「好き…!」

「俺も」


これが、あたしの想い。


そして、咲本凪裟の想いでもあるんだよね…?



「空、見てみろ」


咲本凪裟が見ている方を見てみると、さっきまで見えていた夕陽は見えなくなり、空には沢山の星がキラキラと光っていた。


「あたし、こんな綺麗な星空見たことないよ」

「俺らが住んでる所じゃ、電気が邪魔で見れないもんな」

「うん。だから、今いっぱい見ないとね」

「また見たけりゃ、俺が連れてきてやる」

「約束だよ?」

「おー」


あたし達は見つめ合い、そのまま唇が吸い寄せられ…キスをした。