「でも従兄弟なんだろ?だったらさ、結婚出来ないんじゃねぇの?」 確かに、言われてみたらそうだけどさ。 「世の中にはそんな人もいるのよ。てか。さっきから、夢ちゃんの応援しなって言ってるでしょうが」 バシーッン 部屋中に、夏が春の頭を叩いた音が鳴り響いた。 「いてぇ…」 涙目になりながら夏を見つめる春と、満足そうに鼻唄を歌ってる夏。 「アンタ達って似てないね」 「誰がこんな奴に似なきゃなんねぇの?」 「誰がこんな奴に似なきゃいけないの?」 またまたハモった春と夏。