「苺メロンパン、食べたいよぉ…」


苺メロンパンが食べた過ぎて、心の中の声が漏れてしまった。


しかも、意外と大きい声だったし。


言ってから後悔したって、遅いよね?


「空、咲本くんがこっち見てるで!」


夢歌があたしに耳打ちをした。


あたしは恐る恐る咲本凪裟の方を見ると、


夢歌の言う通り、咲本凪裟があたしの方をじーっと見てた。


な、何と言う威圧感…。


切れ長の目が、あたしを突き刺すかのように見てる。


あたし、悪いこと言ったかな。