親友に心配かけるわたしってまだまだだなあ。
そう思っていると、ゆいがうつむきながら言った。
「ねぇ…あやな…
わたしこれから電車通学にしようかな」
…え。
「なんで?」
ゆいの家は学校から自転車で30分ほど。
電車通学なんてお金のムダとしか言えないだろう。
「今日ね、遅刻しそうだったから電車で学校来たんだけど…
そこで一目惚れした。知らない人に。」
「えぇー!!!!」
わたしの声がクラスに響く。
みんな、なんだなんだとこっちを見る。
「ちょっ!あやな声でかい!」
「ごめんごめんっ!あ、みんなごめんねー!」
わたしがそう言うと、みんなゆいの席から視線を外した。

