焦っているわたしを見て、伴くんは 「気にすんな。」 と言って昇降口の方へ歩いていった。 真顔だったけど怖くなかった。 むしろ、優しいなーなんて思っちゃったりした。 「あやなーっ!!!」 「え、あれ?ゆい!なんでここにいるの?」 「あやなが遅いから心配してきたんでしょー!ほら、かばん!」 「あ、ごめんね。ありがとう。」 ゆいを待たせてたことを忘れてた!! 「あやな、なんで遅れたの?」 帰り道でゆいが言う。 伴くんと話してたから…って正直に言うべきなのかな。 べつに隠すことではないよね。