「ごめんゆい!わたしちょっと 職員室いってこれ出してくる!!」 「おっけ!じゃあ待ってるねー」 ゆいに手を振って職員室へ急ぐ。 職員室への廊下を歩いていると、松井先生の声が聞こえた。 「まったく…こんなんじゃほんとに進級できないわよ?」 ドアをみると、そこは数学教官室だった。 松井先生は数学の先生なのだ。 わたしはあまり興味を示さず、そのまま歩き出そうとした…そのとき。 「ほんとすみません。」 伴くんの声が聞こえた。