それからというもの、伴くんはわたしと目も合わせてくれなくなった。
わたしも無視されるのが怖くて自分から話しかけることができない。
「あやな、ほんとにこのままでいいわけ?」
「……ゆい…」
ゆいにはちゃんと全部話した。
最初は話すのが辛かったけど、ゆいはわたしのために泣いて抱きしめてくれた。
「大丈夫!気にしてないよっ!!」
だから、ゆいに心配かけたくない。
ゆいはほっとした表情をした。
「よっし!!あやなはそうじゃなくっちゃね!
これで体育大会優勝できるぞおー!!」
…そう、もうすぐうちの学校では体育大会がある。
運動が得意なわたしは、クラス別対抗リレーの選手に選ばれた。

