「わたしより藤原くんのが頭いいからわたしにわかるかなー」 そう言いながらも藤原くんが持ってる教科書を覗き込む。 それは数学の教科書だった。 「いや…中野に教えてもらいたいんだよね」 そんな言葉を聞かず、わたしは教科書の問題を真剣に解く。 ちょっと難しいけど、1個ずつ解いて行けば案外簡単な問題だった。 「ここ先に計算しちゃえば簡単だよ! 藤原くんがわからない問題なんてほんとに珍しいねー!」 ははっと笑いながら言ってみたけど、藤原くんはちっとも笑ってない。 怒らせちゃったかな?