となりの席の伴君。





「輝いとるけど…ときどき切ない顔するんやな。」


「え…」


「友達もそのこと、気づいてるんちゃう?」



修也くんはそう言うとゆいの方をちらっと見た。


ゆいは話し込んでて気づかない。




「…そうかも」


「あんたは1人やないやろ。俺は1人やった。

両親が亡くなって知り合いに引き取られて、でもその家がくそ!
ご飯に砂入っとるなんてありえる!?」




修也くんは笑いながら話すけど、わたしには笑えなかった。


人を見ためで決めつけるのはほんとによくないことだなと思った。




笑顔の裏にはこんな悲しい一面があったんだ。





「学校にも行かせてくれへんから、ずっとバイトの毎日やった。

けどそのバイトのお金も取りあげられてた。
『お前にはまだ早い!』てな」



家族仲良しなわたしには考えられないことで、世の中にはこんな人もいるんだと思い知らされた。