『あやな…ごめん。ほんとごめんな。
手紙には書いてなかったけど…たぶん、連絡とる暇がなくなるんだ。』
「そんな…っ…」
文句を言いかけて、やめた。
伴くんにだっていろんな事情があるんだから、ワガママ言えない。
「わかった…」
『…おれの親が離婚したんだ。だから俺と姉ちゃんは母さんについてくことになった。
前の家には父さんが1人で住んでる。
母さんが子どもだけは譲れないって聞かなかったんだよ。
いまおれの家、家計キツイからおれがバイトとかで稼がなきゃいけないんだよね。
だからはっきり言って暇がない。
ごめんな。』
そんな複雑なことになってたことを知らないで、わたしはなんで伴くんばかり責めようとしたんだろう。
伴くんが溺れてることに、なんで気づいてあげられなかったんだろう。

