「えとー、昨日は嘘をついてしまって申し訳ございませんでした。」
ぺこっとお辞儀をすると、伴くんはちゃんとわたしの方をみた。
そしてキョトンとしている。
「えー…あぁ、おまえあの虫の女か。べつに気にしてねーよ。」
「むっ…虫の女って……わたしにだって名前くらいちゃんとあるんですから!!」
思わず言い返してしまったー!!!!
「……あー、そうだな。わりぃ。名前しらねーんだよおまえの。」
「中野絢奈です。」
「ん。悪かったな、中野。」
そう言うと伴くんは、また机に顔をふせて寝てしまった。
優しいんだけど…
やっぱこの人こわーーーーい!!!!!!

