「じゃあみんなよりお姉さんの君！」
俺が呆れていると
なんと弥生が選ばれた
ま、まじかよ！！
「ほら栄助一緒に太鼓叩いてやれ」
って俺も叩くの！？
「お前と歳近いだろ？ちょっと付き合ってあげてよ
ビンゴ大会で泣いちゃったし」
「そういうことなのか…」
なぜ俺がやらなきゃいけないんだ
って文句を垂れてると
弥生がこっちを冷めた目で見ている
「えー…お前と叩くのー？
マジかよ…萎えー」
こ、こいつ礼儀に厳しいとかなんとか言ってたくせに！！
「俺もお前と叩くのなんてごめんだよ！！」
ムカつく野郎だ！！
しかしなんだかんだで一緒に叩くことになる
台車を引っ張ってくれるおじさんが四人いる
その台車に乗って俺と弥生は太鼓を叩く
「わっしょい！わっしょい！
祭りだ祭りだわっしょい！！」
【ドン！ドン！ドン！】
「……」
なんでこんな楽しそうなんだ？
何がこいつをそうさせてるんだ？
「ほら！男！叩いて！」
男って呼ぶなよ！
って思ったが口にはせず
「お前も祭りらしく騒げよ！」
「言われなくても騒いでるよ男！」
「男って呼ぶなぁぁ！！！」
