少女と悪魔が心を通わすのに時間はかからなかった。同じ境遇のものどうし、同じ痛みを持っていたからこそ、2人はお互いに会うことをとても楽しみにしていた。





悪魔だって人間に、あの毛嫌いしている“人”に声をかけられて殺そうと思わなかったの初めてであった。


むしろ、あの少女を気にいっていた。





彼らは毎日夕暮れ時に会っていた。

夕日が沈んでいくのをただ、じっと眺めながら。





他人にしてみれば、お菓子な光景だと思うが、彼らにとってはこの時間が一番だったのかもしれない。








................愛する人と一緒にいられたトキが