『あのさ・・・お願いがあるんだ。』
私がそう言ったら部屋中の視線が向けられた。
『ゴトナのことはなるべくSクラスにやらせたくないんだ。・・・みんなだってただの子供だ。こんなところで命を落としてもらいたくない・・・
わがままなことって分かってるけど・・・
お願いします。
私と一緒に戦ってください。今回の戦いは命を落とすかもしれない。
それでも、わがままなことって分かってるけど、この世界を守りたいんだ。』
こんなちっぽけな世界でも、この世界を必要としてくれる人たちがいるんだ。
私はそう言って頭を下げた。
沈黙が続いた。
隊員たちも困った顔してる。

