聖蝶魔法学園Ⅰ【完】




『あのさ・・・お願いがあるんだ。』




私がそう言ったら部屋中の視線が向けられた。




『ゴトナのことはなるべくSクラスにやらせたくないんだ。・・・みんなだってただの子供だ。こんなところで命を落としてもらいたくない・・・


 わがままなことって分かってるけど・・・









      お願いします。





 私と一緒に戦ってください。今回の戦いは命を落とすかもしれない。


 それでも、わがままなことって分かってるけど、この世界を守りたいんだ。』




こんなちっぽけな世界でも、この世界を必要としてくれる人たちがいるんだ。






私はそう言って頭を下げた。






沈黙が続いた。



隊員たちも困った顔してる。