ゴトナは悲しみのあまり、なにも出来なくなっていた。





しゃべることも。動くことも。







そんなゴトナに声をかけたものが1人だけいた。







「・・・ゴトナ様。そんな姿をお見せになられては、レキ様が悲しみますよ?」







この女の名は椿。



ゴトナが信頼を置く、唯一の悪魔だ。