聖蝶魔法学園Ⅰ【完】




「澪がこのことを知ったら、澪までゴトナに狙われてしまいます。」




それだけは避けたい。




ゴトナは、本当は俺たちなんかで退治できる相手じゃない。




だから、ATに力を貸してもらってるんだ。





「だから、時が来るまでは澪には言いません。」



澪にゴトナのことが知られれば、俺の能力のことも知られてしまうかもしれない。






澪は優しいから、俺を戦わせないだろう。


でも、それは俺が嫌だ。






「はぁー。分かったよ。」




直人先生があきらめたように、こう言った。




「じゃあ、俺らは職員室に戻るな。」




直哉先生も続いて言った。





「あ!棗だけはちょっと俺らと来い。」





俺??