「澪がこのことを知ったら、澪までゴトナに狙われてしまいます。」
それだけは避けたい。
ゴトナは、本当は俺たちなんかで退治できる相手じゃない。
だから、ATに力を貸してもらってるんだ。
「だから、時が来るまでは澪には言いません。」
澪にゴトナのことが知られれば、俺の能力のことも知られてしまうかもしれない。
澪は優しいから、俺を戦わせないだろう。
でも、それは俺が嫌だ。
「はぁー。分かったよ。」
直人先生があきらめたように、こう言った。
「じゃあ、俺らは職員室に戻るな。」
直哉先生も続いて言った。
「あ!棗だけはちょっと俺らと来い。」
俺??

