聖蝶魔法学園Ⅰ【完】




『達樹君は、今が“幸せ”であればそれでいいと思わない?忘れられない辛い過去。これはあくまでも過去でしょ?



 達樹君は今“幸せ”って顔してる。なら、それでいいんじゃない??』






澪はそう言ってニコッと笑った。







「・・・俺は棗たちに会って救われた。棗たちだけじゃない。5歳の俺を拾って家族にしてくれた斎藤さん・・・いや、父さん、母さん。いろんな人たちに救われた・・・」





澪の言うとおり、今が“幸せ”であればいいんだと思う。




「澪!ありがとな!!

 俺、もう大丈夫だ!!」




大事なのは“今”だからな!!