僕はゆっくりと話し始めた。 「僕は今ではSクラスだとかで騒がれてるけど、本当はそんなにたいそうな人間じゃない。 ・・・澪。 俺って捨て子なんだ。」 なんだか不安になって隣にいる澪のほうを 見ると、澪はただ前を見据えていた。 “大丈夫。受け止める。” 雰囲気がそう言ってくれる気がした。 「俺は・・・・・」 さらに続きを話した。