聖蝶魔法学園Ⅰ【完】



「Sクラスの斎藤達樹じゃん。しかも、隣にいるの姫だし!!」




2人の男子が私たちの前にやってきた。




「昨日のダブルス見てたぜ~。情けないよな~ずっと尾畑に守られっぱなしで!!」




『なっ・・・』




何こいつら!

さっきから何言ってんの!?




「“癒し”って損だよな~。攻撃できないとか!!」




達樹君を見るととても傷ついた表情をしていた。目に何も写してない感じ・・・




あー!ムカつく!!

こいつらぶっ飛ばしてやりたい!!





「こんな能力のやつよりクラスが下とか、俺マジ悲しいわ~」




そう言って男子2人はギャハハハと笑った。





「そういえば、お前って母親に捨てられたんだよな~」



こう言われた達樹君は無表情だった。