「Sクラスの斎藤達樹じゃん。しかも、隣にいるの姫だし!!」
2人の男子が私たちの前にやってきた。
「昨日のダブルス見てたぜ~。情けないよな~ずっと尾畑に守られっぱなしで!!」
『なっ・・・』
何こいつら!
さっきから何言ってんの!?
「“癒し”って損だよな~。攻撃できないとか!!」
達樹君を見るととても傷ついた表情をしていた。目に何も写してない感じ・・・
あー!ムカつく!!
こいつらぶっ飛ばしてやりたい!!
「こんな能力のやつよりクラスが下とか、俺マジ悲しいわ~」
そう言って男子2人はギャハハハと笑った。
「そういえば、お前って母親に捨てられたんだよな~」
こう言われた達樹君は無表情だった。

