「じゃあなんでさっき、そんなに不安そうな顔をしてたんだ?」



さっきって、日向が叫んだとき?



『別にそんな顔してないって!』



「言いたくないのなら言わなくてもいい。」





棗はまだ私を抱きしめままだ。




棗の腕の中はあったかい。

それに、なぜか素直になっちゃうんだ。




『棗っ・・・』



「どうした?」




『みんなにっ・・・Sクラスのみんなに嫌われたくない・・・!』



怖いんだよ・・・・



『さっきので、嫌われちゃったかもしれない・・・!』