パシッ いつまでたっても痛みがこないから、目をあけてみると 「棗・・・?」 女の手を止めていたのは棗だった。 どうしてここに・・・? 「おい、おめーら。なにしようとしたのかわかってんのか?」 棗はとても低い声を出して、女子をにらんだ。 「Sの姫に手出したんだ。それ相応の覚悟はしてもらう。」 棗がそう言ったら、女子は真っ青な顔で逃げて行った。 『棗・・・・』 「大丈夫か・・?」 『う、うん・・・』 ちょっと足痛いけど・・・