月ノ光




私の両親の顔は、瞼の裏に焼き付いている。

あの人たちは、私以外に対してもああだったのかと思うと、自分に流れている血を信じられなくなる。


「――そんな時だったそうだ。当時の闇ノ子様が黒羽家に接触してきたのは。
あの方は、一つ契約を持ち掛けた。

『300年後、月ノ子が学園に入学するでしょう。その時、黒羽家から一人、教員として学園に入れなさい。その見返りとして、借金を返し、ついでに星宮家も世から消しましょう。』

……そう言ったそうだ。
黒羽家からすれば、願ってもない契約だった。何より、星宮家が消せるからな。
そうして、俺は学園の教師になった。」