「そう焦るな。大体、お前たちを呼んだのは俺じゃない。」 黒羽先生は溜め息を吐いて続ける。 「勘違いしているなら、言っておくが、――闇ノ子”様”は俺じゃない。」 一瞬、思考が止まった。 そして、館の名前や似かよった魔力、ただそれだけで黒羽先生を闇ノ子だと決めつけた自分の軽薄さを初めて知った。 「な、なら、誰が闇ノ子なの?僕たちの知らない誰か……?」 問うた祐の目を鋭い先生の目が貫いた。 その鋭さに押し負けて、祐が小さく悲鳴を上げたのが微かに聞こえた。