―― ―――― 寮を出ても良い時刻はとっくに過ぎていたが、適度に魔法を使い、 クローディアと二人、こっそり抜け出した。 みんなを呼ぼうか迷ったが、明日のことを考えると、 休ませてあげたいという気持ちが上回った。 暗く静かな廊下の先、いつも通りに書物室の扉は閉まっている。 「――アナスタシア。」 音の無い空間に、合言葉が響く。