「なによ…、これ……。」 桃香の声には憤怒の念が込められているようだった。 「闇に包まれるとか…、全然『めでたし』じゃないよ……。」 「そうですね…。この”月姫”が、月華だということを考えると、黙っていられないです。」 愛も、怒りを表すように、右手をギュッと握った。 私は自分でもどう言えばいいのか分からない複雑な気持ちで本を閉じた。