月ノ光




「さすが、月華。ピッタリ時間を操れるなんて。」

祐は本を見るなり、称賛してくれた。


「当たり前でしょ!月華だもん。それより、本がちょっと薄くなってない?」

桃香も同じく本をじっくりと見てそう言った。


桃香の言う通り、原作は元よりも少しだけ薄くなっている。


「最後のページは――『月姫の母、「月姫は、むなしくなりぬ。」と宣ひけり。』か。
やはり、紙が違う部分は、誰かが付け足したもの。……一体誰が。」


一息を吐く。