「……なぜこんなにも、断言しないような書き方をしているのか、だろ?」 私の違和感を言葉にしてくれた――雅だ。 「俺らが知っている“月姫”は、月姫が死んでしまうことで終わりを迎える。 だが、この本は月姫が死んだと明記するのではなく、死んだ“らしい”という記述をしている。少々おかしくないか?」 そう、雅の言うように、この文では、 “月姫が死んだことは母親が言っただけであって、事実かどうかは不明である。” と述べているようにも思える。