月ノ光




すぐに真剣な表情へと変わったクローディアは、
いつも持ち歩いている真っ赤な扇を開き、両手で丁寧に持って頭上へと掲げた。


<―真紅ノ扇、我ガ主ニ捧ゲン―――>


無表情で、無感情で、
それでいて透明感のある声でクローディアは唱えた。

すると、扇は一瞬だけ小さく光を放ち、

そして――人間サイズへと巨大化した。