溜め息混じりに呟いた愛の言葉で思い出した。


ああ、そうだった。


「クローディア、解放をしよう。」

<いいのか…?>

スルッと現れたクローディアは、不安そうな顔で私を見る。

「大丈夫。範囲は書物室の中だけにする。それに、みんなの頭の中までは解放しないから。資料を出すだけ。」