「もう一度、探すしかないのかな…。」

桃香は天井まで伸びる本棚を見上げる。

“神ノ子”一冊探すのにも苦労したというのに、
あと三日でこの莫大な量の本から新しい情報を得られる可能性は低い。


「月華についての本でもあればいいのですけど。五大貴族の子ならば、資料の一つや二つあってもいいと思うのですが。」

……!