月ノ光




「その女性の霊、おそらくは私のこと。」

少し微笑みつつ告げると、


「月華って、幽霊だったの…!?」

桃香がこれでもかというほどに驚いた声を上げた。


なぜそういう考えになってしまう…。


「そうでは無くて…。私はこの学校に来るまで、この東の館『大和』に住んでいた。

夜に、よく窓際で月を見ていたから、そこを目撃されたのだと思う。」