闇ノ子の気配が全て消えると、私は箒に乗っていることも忘れ、フッと全身の力が抜いた。


「っと、危ない。大丈夫か、月華?」

「…大丈夫。緊張が解けただけ。」

そう言って、雅に微笑む。


「下に降りよう。みんなが待ってる。」

私は小さく頷き、ゆっくりと下降を始めた。