月ノ光



―――私はその人と目が合った。


不安がドッと押し寄せる。

ちゃんと気を持たないと箒から落ちてしまいそうだ。


黒いマントで全身を覆い、白い道化師の仮面を付けた人。

男女の区別はつかない。


…最もおかしな点は、その身一つで“人”が浮いているということだ。