月ノ光




…それはそうだ。

私ですら、見たことのある魔法なんて載っていないのだから。


私は300年間で、ほぼ全ての魔法を覚えたはず。

一つや二つ分からないのがあっても、あり得なくはない…が、ここには何十個もの私の知らない魔法が載っている。

なにかおかしい…、一つくらい知っているものがあるのでは…。

私はもう一度本を見ると

「…これ、どっかで…………。」

雅が一つの魔法を指差した。