月ノ光




書物室を出る。


どっちへ向かったのかなんて分からないが、足を止める気にならない。

勘で動いている。


脳裏に浮かぶのは、あの夢―――


「私の名前は…"バケモノ"。」


少女は、曇った瞳のまま言った。

少しだけ微笑んで。

―――――――