月ノ光




視界に入る大勢の人。


額に汗が流れたような気がする。

これは、人に対する恐怖か、ただの緊張か…。



こんな大勢を見ることすらが初めてで…。





深呼吸。


大丈夫、怖くない…!



「春風に桜舞い散るこの日、――――」


声が震えていないことを祈りながら、


私は頭に浮かんだ言葉を並べる。