月ノ光




「俺は、―――。お前は?」


名前が思い出せない。


一番知りたかったのに…。


「私の名前は…"バケモノ"。」


少女は、曇った瞳のまま言った。


少しだけ微笑んで。


自分を知らないのなら、虐めないと思って。