<月華、先生が来たようだし、我は帰るぞ。> コソッと耳元で囁いたクローディアは、静かに消えていった。 他の子達も、いつの間にか居なくなっている。 ードサッ 先生が持ってきた書類を教卓の上に置く音で、私は教卓の方へ注目。 「さて、今日から授業が始まるわけだが…、勿論、このクラスに授業は無い。」 Sクラスの特権というやつだ。