覗き込んでくる那智から、せっけんみたいな爽やかな匂い。


那智は私より少し背が高いから、私の顔を覗き込むと背中が窮屈そう。


手足が長くて、折れてしまいそうなくらい細くて、とても綺麗なスタイル。


「か、帰ろっか!!」



最近感じる、那智への鼓動の上がり方に戸惑いを隠せない。



薄々勘付いてはいる。

どうして那智の側にいるとこんなにおかしくなるのか。

なのにどうして一緒にいたいって思っちゃうのか。



でもそれを認めてしまったら…


戻れない気がして怖かった。