花色の月


知花さまも、桜ちゃんも、本当にあたし達の事を考えてくれてるんだなぁって、心の中がほっこりした。

勿論、知花さまにはそんな事言わないけど。




那月さんと桜ちゃんは、どこかいつも喧嘩腰で、でもそれはそれで楽しそうだから良いのかもしれない。


「なんで花乃はさー、こんな何考えてるか分かんないムッツリが良い訳?」


「けっこう口に出してますので、ムッツリでは無いかと?十夢しか経験のないチェリーに言われたくはないですね」


「喧嘩売ってんの?」


「えぇ、買ってくれますか?」


「ここでやったら出店壊すよ?」


「貴方がぶっ飛んでですか?それは痛そうですね」



……ちょっと楽しそうじゃなくなってきたかも……

苦笑いをする知花さまと、間に入って二人を引き離した。



「那月さん……あたしと居るより桜ちゃんと居る方が楽しいの?」


ここはちょっぴり悲しげに。

だってねぇ?
けっこう放置されてたのは事実だし。