花色の月


早く追い払いたい私の前で、のらりくらりとしているこの人達は何なんでしょう。

二人じゃ間が持たなくて、私達の邪魔をしにきたってところでしょうか?

間を持たす手伝いなんて、してあげませんけどね。





「光、あれ忘れとる」


「あーそうそう!なんか不審な人が覗いてたんで、捕まえてあるんすけど」



不審な人?

光が指差す方向には、またまた気配を気付けなかった人間が転がっていた。

花乃と居ると、全神経が花乃に向いてしまうので仕方が無いのかも知れないですが…



「あれはゴミですね。後で山の中にでも埋めときます」


「あっ、知り合いなんや」



明美さん、今の会話のどこに親しげな感じが有りました?

コトンと後ろで音がして、濡れた髪を拭きながら花乃が出てきてしまいました。



「じゃあ、あれよろしく~」



手を振る明美さんに、庭の隅に転がってる人には気が付いていないらしい花乃が、栗饅頭がどうたらと話しています。




さて、あの馬鹿野郎をどうしてくれましょうか。