花色の月


タオルを腰に巻いて引き戸から入った私の顔を見て、武さんと光が吹き出した。


「明美の奴、馬鹿力っすねぇ」


「こりゃあ、やりすぎだ……」


光は笑いながら、武さんは笑いを噛み殺しながらも気の毒そうに言っている。


そんな酷いんですかね?

泥を落とそうと鏡の前に座って、みんなの反応の訳が分かった。


…これはまた……見事な紅葉ですね………




体を洗ってからお湯に浸かると、武さんはビールを飲むんだと出てしまった。

勿論、その前に深々と頭を下げて謝罪をしましたよ?

嬢ちゃんが無事なら良いんだと、豪快に笑って許してくれました。

懐が深いですね…




「何したらそんないい体になるんすか?」


「大して変わらないと思いますよ?」


「いや変わるっしょ!俺ももっと筋トレしねぇとなぁ~」




特別な事はしてないです。

なんて言ったら怒られるでしょうか?